◆見えないところ◆

  “見えないところがしっかり工事されているか心配…”これは、よく寄せられるご相談の一つです。
そこで今回は、“見えないところ”の中でも壁紙の中−『壁』についてふれたいと思います。

 さて、一般的な内装壁には「間仕切り壁」という畳一枚と同じ大きさ(182cm×91cm)の耐熱石膏ボードが使用されています。
このボード施工にあたり、適正な処置がなされているかどうかを判断するポイントがいくつかあります。

まず一つ目のポイントは、壁に使用されるボードの厚さは12.5mmの物ということです。
ちなみに天井には9.5mm厚のものが使用され、厚みの差が強度の違いになります。
業界では当たり前すぎて、見積り明細に「何mm厚」の項目がない場合もあります。

二つ目に、ビス(ねじ)の間隔は、両サイドが 20cm間隔で9本、中央が 30cm間隔で6本を使われるのが適正とされています。
ビスの役目は、ボードを固定するだけではなく強度保持や“ソリ”を防ぐためにも重要です。
ちなみに、釘では抜けてしまいますのでNGです。

三つ目は、水廻り用には “表面の紙が水色のボード”を使用するということです。
“表面の紙が水色のボード”は防水処理が施されていますので普通のボードよりも多少高価な物になります。
もし、防水加工を施されていないボードを使用してしまうと耐久性の問題が出てしまいます。
※“表面の紙が水色のボード”は、タイル壁などを用いて濡れる心配がない場合、使用を控えることもあります。

以上のポイントを知っておくだけでもリフォーム工事の際、立て掛けてあるボードの厚さを見てみたり、壁紙が貼られる前にビスの数を確認してみたり、洗面所のボードが何色か?と気にしてみるだけで「見えないところ」をどの様に処理しているかが分かるのではないかと思います。
明細書や途中経過の写真報告からも作業の適正さを確認する事はできますが、施工中にほんのちょっと気に掛けてみてはいかがでしょうか?

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